現場に行かなければ判らない事がある。 しかし、現場に行けば総て判る訳ではない。 今回の東日本巨大地震と同様、津波被害が多かった北海道南西沖地震の際、(1993年/平成5年7月12日、午後10時17分12秒、北海道奥尻郡奥尻町北方沖の日本海海底で発生した地震である。マグニチュードは7.8、推定震度6で、日本海側で発生した地震としては最大規模。震源に近い奥尻島を中心に、火災や津波で大きな被害を出し、死者202名、行方不明者28名を出した)、地震発生の翌日、自衛隊船で奥尻島の被災現場に入った。 第一歩を標した瞬間に余震が来て、瞬間的に身も心も怯んでしまったのを鮮明に覚えている。 初松前地区で記録した最大16.8mをはじめとする大きな津波によって被災現場は、 泥だらけの悲惨な瓦礫の山と平地と化していた。 何処から取材していいのか?判らなかった。 3食カップラーメンを食べ飢えをしのぎ、一週間に渡って現地に留まり取材をした。 毎日余震の連続で、夜などは15分ほど寝たところで、背中からズドンと突き上げてくる。 とても寝ていられる状態ではない…。 そして、日々刻々と明らかになっていく状況に唖然とする。 しかし、現場にいる我々よりも東京で指示をだす、デスクの方が情報が集まっていた。 次第にデスク主導の取材に変わっていく…。 協力的だった被災者も、何度も何度も同じ事を聞いてくるマスコミに背を背ける様になってしまう。 過剰取材である!! メディアにいる者として現地で頑張っている仲間に望みたい。 現場で必要な事を自分たちの目で確認した事を的確に伝えて欲しい…。